第62回日本白内障学会総会
会長 岩手医科大学眼科学講座 木澤純也

 このたび、伝統ある第62回日本白内障学会総会を主催させていただくこととなり、身の引き締まる思いです。はじめに、このような貴重な機会を与えていただきました関係者の皆さまに厚く御礼申し上げます。

 今回の総会のメインテーマは「創見」とさせていただきました。2020年以降のCOVID-19感染拡大により、学会参加形式にオンライン方式が加わりました。自宅で参加できるオンラインのメリットもありますが、オンライン参加を繰り返していると、学会は現地開催による会場の緊張感を意識しながら、対面で行う講演やDiscussionの重要性を改めて感じました。収束の目処が立たないCOVID-19流行の中ではありますが、それぞれの研究者が継続されていた研究の中から独創的な知見を見出し、最新の研究成果による創見的な見解を盛岡の地で発表して頂き、大いにDiscussionが盛り上がればと考えております。

 プログラムは特別講演として、白内障手術の分野において日本だけでなく世界的なリーダー1人である東京歯科大学水道橋病院眼科教授 ビッセン宮島弘子先生にお願いしました。他のプログラムとしては、白内障研究の基礎と臨床をテーマとしたシンポジウムや教育セミナーを企画しています。

 会期は盛岡での55回総会と同じように金曜午後の開会から日曜昼の閉会までとし、会場は盛岡駅からアクセス抜群の「いわて県民情報交流センターアイーナ」にて開催させていただきます。本総会が会員の皆様、関係各位の皆様にとって、強いインパクトが残る学会となるよう、スタッフ一同で準備を進めています。多くの皆様のご参加をお待ち申し上げます。


第49回水晶体研究会
会長 山本 直樹
(藤田医科大学 研究推進本部 総合医科学研究部門)

 この度、歴史ある水晶体研究会の大会会長を拝命し、関係各位の皆様に厚く御礼申し上げます。今回は、岩手医科大学眼科学講座の木澤純也先生をはじめスタッフの皆様とともに、日本白内障学会総会との合同開催をさせていただくこととなりました。日本白内障学会との合同開催は今回で12回目となります。名古屋にて第54回日本白内障学会総会(会長:市川一夫先生)との合同開催として第41回水晶体研究会の会長を拝命し、今回で2度目の大会会長を務めさせていただけることを大変光栄に存じ上げます。

 日本白内障学会との合同開催という形式となってから、水晶体や白内障に関する生化学、組織学、遺伝学、分子生物学などの基礎研究と、白内障の発症原因、バイオマテリアル、発症予防、疫学などの臨床研究が1つの学会大会の中で発表されることが、より一層定着してきたと思います。

 今回のメインテーマは『創見』でございます。『創見』とは、「今までにない新しい意見」、「独創的な見解」という意味です。若い先生や新たな研究領域で活躍されてみえる先生などにご参加していただくことで、新たな気付きや見解に出会えると思います。学会・研究会をさらに発展させていくためにも、若い先生方をはじめ多くの先生方にご参加、ご発表をしていただければと思っております。COVID-19感染拡大により、多くの学会ではオンライン方式による発表が行われていましたが、少しずつ従来の現地開催での対面発表に戻りつつあると思います。大会当日は会場にて皆様とお会いできることを楽しみにいたしております。多くの皆様のご参加をお待ち申し上げております。